【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
でもまあ千枝さ……千枝ちゃんがその方
がいいって言うなら……。
「千枝ちゃん……?」
まだ拗ねていた千枝ちゃんに、多少の気
恥ずかしさを感じながらもそう呼び掛け
ると、千枝ちゃんの顔がパアッと輝いた
。
まるで仔犬のようにキラキラした瞳で私
を見上げてくる。
「希美ちゃん大好き~!」
そう言いながらぎゅう、と私に抱きつい
てきた千枝ちゃん。
可愛いなぁ、癒されるなあ、なんて思っ
ていると……。
「……何してんの母さん……」
と、玄関から和馬君が呆れたような表情
で顔を覗かせた。
そして私を見ると、少し困ったように微
笑む。
「希美ゴメン。母さん、子供で」