【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
「はは……」
確かに子供っぽい所もあるけど……頷く
のもなんか違うよね、と思い、とりあえ
ず笑って誤魔化す。
「とりあえず中に入んなよ。荷物持つか
ら、貸して」
「え、大丈夫だよこのくらい……」
「いいから。幼なじみの特権って事でさ
。ね?」
そう優しく微笑まれたら、うん、と頷く
しかなくて。
……和馬君は、ズルい。
「おー、希美ちゃん、綺麗になったなー
!」
「お久しぶりです、健二(けんじ)さん
」
リビングに行くと、和馬君のお父さんの
健二さんが笑顔で出迎えてくれた。
いつも陽気で逞しかった健二さんが、私
は大好きだったんだ。
なんて、懐かしく思っていると──。
「じゃあ希美ちゃんの荷物は、和馬の部
屋に運んでね!」