【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
だけど和馬君は、私を見るなり目を見開
いて、言葉を失ってしまっていて。
私はそんな和馬君に首を傾げた。
「和馬君?どうしたの……?」
「いや…」
なんでもない、と和馬君は首を振ったけ
ど、やっぱりどこか様子が可笑しくて。
不安になった私は和馬君の元へ近寄って
、和馬君の顔を覗きこんだ。
「……和馬、君?」
「……っ、」
「どうし──きゃっ……!?」
どうしたの、ときこうとすれば、グイッ
と腕を引っ張られて。
私はそのまま、すっぽりと和馬君の腕の
中に収まった。
「和馬君……?」
「……あんまり無闇に誘うなよ」
誘う?誘うって、何にだろう、なんてほ
わほわした思考で考えていると、不意に
和馬君の温もりが離れて。