【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
「……俺も風呂、入ってくる」
と言って、部屋から出ていった。
それから二十分。
床に座ってボーッとしていると、ガチャ
リとドアが開いて、和馬君が戻ってきた
。
「和馬君、お帰りなさい」
そうふにゃりと笑って見せれば、和馬君
は少し照れたように頬を染めた。
おー、なんて言いながら私の隣に座った
和馬君。
私は、そんな和馬君の手に、自分の手を
重ねた。
自分でもなんでこんな大胆なことしたの
かなんて、わからなかった。
私が触れた手の温もりに、驚いたように
私を見つめる和馬君。そんな和馬君に、
ふふ、と笑って見せた。
「和馬君の手、あったかいね……」
ぽかぽかしてて、それこそ眠気を誘うか
のような───。
だけど。