【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
翌朝、リビングに行くと、和馬君は何事
もなかったかのように話しかけてきた。
「お、おはよう……」
なんでキスしたの?なんてとてもじゃな
いけど訊ける雰囲気じゃなくて。
だけど、はっきりと唇に残る和馬君の感
触が忘れられなかった。
朝食を食べてから、帰り支度をしている
と、和馬君がやって来て、
「俺、送るから」
といってくれた。
正直言って、今二人きりになるのは恥ず
かしすぎて死にそうだと思ったけど、そ
れよりももう少し二人で居られる嬉しさ
の方が勝った。
「……じゃあ、お願いします」
おずおずとそう言うと、「了解」と和馬
君は笑って。
ごく自然に荷物を持ってくれた。
「じゃあ俺、希美のこと送ってくるわ」
「いってらっしゃい!希美ちゃん、また
来てね!」