【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
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「ん…」
ふと気付くと、窓の外はうっすらと青紫
の闇に染まり出していて。
どうやら私は寝ていたらしく、身体が怠
い。
時計をみると、もうとっくに授業なんて
終わっていて、皆帰ってるであろう時間
だった。
―――ガラガラッ
そんなとき、不意に保健室のドアが勢い
よく開け放たれ、ビックリしていたら、
息を切らしながら立っていたのは萌だっ
た。
「あ、萌……」
「希美っ!!」
萌は起き上がった私を見ると、持ってい
た二つのバッグを放り捨てて、私に抱き
ついてきた。