【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
マジかよ……なんて呟きながら、項垂れ
ている。
「とうとう希美ちゃんも男のモノに…」
なんて呟く奴も居た。
ここに転校してきてすぐ、希美がモテて
るのはわかってた。"高嶺の花"だなんて
言われてることも。
それもそうだ。
恋人とか、幼なじみの欲目を抜いたって
、希美はすごい綺麗だから。
「もう俺のなんだから、狙ったりすんじ
ゃねーぞ」
「……わかってるよ」
牽制するようにそう言って、予防線を張
る。
誰にも渡すつもりなんて無いけど、一応
、念のため、だ。
───ガンッ!
その時、机を蹴っ飛ばしたかのような音
が聞こえてきて、そちらをみると、香坂
が俺を睨むように見ていた。
その顔はおもいっきり不機嫌そうだ。