【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
◇逆らえない熱 ─希美side
「……え、のぞ、希美……!?」
ある日曜日の朝。
リビングに降りていったら、先にリビン
グに居たお母さんに驚愕の表情を浮かべ
られた。
私は、そんなお母さんに、怪訝そうな表
情を浮かべた。
「……何」
「いやいや何って……!だって珍しく、
希美が可愛い格好してるから!」
そう言ったお母さんの目線の先には、自
分的にも精一杯ってくらいにお洒落して
る私の姿。
ニット素材の、黒と白のボーダーのワン
ピースにタイツ。下にはヒートテックを
着ている。
外に出るときはこの上に、コートを着る
。
それから、髪の毛はふわりと巻いて、下
ろしてある。
和馬君と付き合うようになってから、萌
に教えてもらったメイクだってちょっぴ
り施してある。
「え、もしかして今日デートなの!?」
「……うるさい」