【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
そう言って、空いてる方の手で、拳を作
って私の額をコツン、と弾いた和馬君。
私は意味がわからぬまま、少し首を傾げ
ていた。
……持ち帰りたくなるって、どういうこ
とだろう?
◆◆◆
「んじゃ、またな、希美」
「うん、バイバイ」
そのあと、お昼を食べて、ぶらぶらして
。家に戻ってきたのは夕方だった。
和馬君は家まで送ってくれて、私達は、
私の家の前で別れた。
「──希美」
ふと、家に入ろうとしたら、和馬君に名
前を呼ばれて。
振り向くと、唇に温かいモノが触れた。
それは、和馬君の唇で。
「……いい忘れてたけど、今日の希美、
すげー可愛い」