【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
誰のせい、なんて。
「今朝の女の子じゃないの……?」
思い当たるのは、あのパンダちゃんしか
居ない。
けど、違うの?
「……あの女も大概ウザかったけど。で
も俺はもっと、ずっと前から不機嫌だけ
ど、委員長、気付かなかった?」
「私は……」
気付かなかった。
香坂がずっと不機嫌だったなんて、知ら
なかった。
そんな自分が不甲斐なくて、ぎゅ、と唇
を噛むと、不意に香坂の手が伸びてきて
、そのまま引っ張られた。
そしてそのまま、頭を抱え込むようにし
て、香坂に抱き締められる。
「……ここまで言っても、委員長はわか
らないんだ?」
「……香坂……」
「ごめんね。委員長を責めてるわけでも
、委員長にそんな顔をさせたいわけでも
無いんだけど……」