【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
でも、と香坂は呟いて。
「委員長のその鈍感さが、たまにすごい
憎らしいんだ」
香坂はそう言うと、ゆっくりと私を離し
て。
とても妖艶な、熱っぽい瞳を向けてきた
。
そんな香坂に、思わず後ずさろうとする
と、香坂がそうはさせまいというように
私の後頭部に手をあてがって、それを阻
止した。
「は、離して……っ」
「ねえ、委員長。……キスの仕方、教え
てあげる」
な、なにそのセクハラ発言!
さっきまであんなに不機嫌だったくせに
、どうしていきなりこんな雰囲気になっ
ちゃうの?
「意味わかんないこと言わないで…っ」
「意味わかんなくなんて無いよ。彼氏の
市原を、満足させられるだろ?」
今、彼氏の市原を、の辺りから、声がす
ごく低くなった。