【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~





それで、俺の事を受け入れたってわけね




「……香坂、一人で悩まないで……。お
母さんと何かあった……?」



心配そうに見つめてくる委員長に、やる
せなさが募る。



委員長は、何もわかってない。



「委員長、それは検討外れだよ」

「え……?」

「俺はあんな女に、もうなんの感情も持
っていない」



なんの見返りだって求めてない。



ただ一つ、願うとすれば、俺の目の前か
ら消えてほしいとは、思うけれど。



「委員長……」



ごめん。



「俺を救いたいって本当に思うなら、明
日の放課後、またここに来てよ」



俺は狡いから、委員長の優しさを利用す
るよ。





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