【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
そんなことならいっそ、このまま隠して
いようかと。そう思うんだ。
委員長に嫌われることが、なによりも怖
い。
だけどそんな俺の気持ちをぶち壊したの
は、その日の放課後の事だった。
「えーっ!?希美もついに!?」
放課後、職員室に用があって、職員室か
ら教室に戻ってこようとした時。
教室のドアを開けたら、そんな声が聞こ
えてきて、俺は足を止めた。
そっと中を覗くと、教室には委員長と、
その友達の松本しか残っていなくて。
やけに松本が興奮してた。
「つ、ついにってなによ萌」
「だってだって、クリスマス、市原君の
お家に呼ばれたんでしょー?」
「そうだけど……」
松本の言葉が、やけに胸に刺さる。