【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
───そんなの、嫌だ。
委員長が他の男の腕の中で、あの可愛い
表情を見せるなんて、堪えられない。
委員長の華奢な身体に、誰かの手が、触
れるなんて──。
───ガラッ!
「え、こ、香坂?」
委員長の驚いたような声が聞こえる。
俺はたまらなくなって、衝動的に教室の
ドアを開けていた。自分でも、自分の行
動を止められなかった。
驚く委員長と松本を無視して、すたすた
と歩く。
ずんずんと近付いてくる俺に、委員長が
少し身体を強ばらせた。
「あ、あの……香坂……」
戸惑う委員長を一度見てから、手を伸ば
して、委員長の腕を強く掴む。
「悪いけど、委員長借りてく」