【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
「委員長の鳴き声、もっと聞かせて?」
そう言うと、恥ずかしそうに、その瞳に
涙を滲ませて、唇を噛みながら顔を背け
る委員長。
でもね。
まだこんなんじゃ、ゆるしてあげない。
俺は恥ずかしがる委員長の耳に、ふうっ
と息を吹き込んで。
「もっと、乱れなよ」
そう言って、委員長の耳朶を甘噛みした
。
甘い匂い。
くらくらする、まるで存在そのものが媚
薬みたいな委員長。
委員長が愛しくてたまらなくて。
そして、切なさに胸が擦りきれそう。
委員長が好きなのは俺じゃない。その事
実が、この甘い空間でやけに存在を主張
してくるから。