【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
だってそれって、委員長は俺の言葉に惑
わされたって事でしょ?
少しでも俺のこと、"男"として見てくれ
たって事でしょ?
ほんのすこしだっていい。俺に、ドキド
キしてくれたなら──。
俺はもう、それだけで死ねるくらい嬉し
い。
委員長、可愛すぎる。
俺は緩んでしまう頬をかくすように、ま
た力を込めて委員長を抱き締めた。
「……委員長のバカ」
「はぁ!?いきなりなに!?喧嘩売って
んの?」
「……違うよ。だって委員長、俺のこと
全然わかってない」
わかってないよ、委員長。
「俺は、好きじゃない子に、好きだなん
て言ったりしないよ」
俺がそう囁くと、委員長の動きがピタリ
と停止したのがわかった。