【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
でも────。
そこで、俺は手を止めてしまった。
何故か、話しかけるのが少し、怖いと感
じてしまったから。
母親に話しかけて、どんな態度を取られ
るのかがわからないのが怖くて。今更、
あんな女の反応なんて気にする事じゃな
いくせに。
なのに、俺は。
俺は結局、そのままリビングには入らず
に、自分の部屋に引き返してしまった。
しかし、真実を知ることになったのは、
それなりにすぐだった。
それは、クリスマス当日の事だった。
俺は朝から、何もすることがなくて、ベ
ッドに寝転んでいた。
……今頃委員長、市原と居んのかな。
そう考えると、どうしようもなく苛立っ
て。
俺は苛立ちを殺すように寝返りをうった
。