【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
その時。
───ガチャン、バタンッ!
下からそんな大きな音が聞こえてきて、
俺は少し眉を寄せながら、ベッドから降
りた。
そして階段を降りていくと、そこには玄
関にうつ伏せに倒れるようにして寝そべ
る母親の姿。
……なにしてんだよ。
母親の近くまで行くと、強烈な酒の臭い
がして、俺は顔を歪めた。
……なんで朝からこんなに酒臭ぇんだ。
ずっと飲んでたのか?
「……おい、起きろよ」
母親の傍に行き、しゃがみこむようにし
てそう言う。
すると、母親の目がうっすらと開かれた
。
「……みそぎぃ…?」
舌足らずで呼ばれた名前。