【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
「こんなとこで寝てんじゃねーよ」
そう言うと、ゆっくりと起き上がる母親
。
「う~ん……。頭痛い~……」
「……水、用意しておくから。リビング
来て」
俺はそういって、リビングに向かった。
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出
して、コップに注ぐ。すると丁度よく、
母親がやって来た。
「水」
そういってコップをつき出すと、それを
受けとる母親。
ありがとう、と言う母親に、違和感があ
りまくりだった。
未だかつて、母親に"ありがとう"だなん
て言われたことがあったのか、それすら
もわからない。
しかもこんなに長く喋るのは、何年ぶり
だろう。