【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
市原の家族の事も、全部。
皆、こいつの掌の上で踊らされていただ
けで。
自分が望まれない子供だったことはなん
となく気付いていたけど──こんなにも
雑に扱われているなんて思ってなかった
。
別に最初は望まれない子供じゃなかった
。
だけど。
使えないと判断されれば、要らない存在
だった。
「……禊?」
「──二度と俺に喋りかけんな」
俺は母親にそう言って、家を出た。
俺はもう、何を信じたらいいのかわから
ない。