【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
「俺が迎えに行けばよかったな、やっぱ
り」
ブーツを脱いでいると、少し眉を下げな
がらそう言った和馬君。
私は、そんな和馬君を見上げて笑ってみ
せた。
「大丈夫だよ。私が自分でそうしたんだ
し」
いつも和馬君に送ってもらってばっかり
だったし。
ブーツを脱ぎ終わって、フローリングの
上に立つと、いきなり和馬君に抱き寄せ
られた。
「え、ちょ……、和馬君!?」
「だってこんなに冷たくなってんじゃん
……」
そう言って、ぎゅう、と抱き締められる
。
……和馬君、あったかい。
それに和馬君に迎えに来てもらってたっ
て、どっちにしろ冷たくなってたのに。