【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
やっとの思いで押し出した自分の声も、
涙声で。
「私がいる。私を信じて……。私、香坂
を裏切ったりしないから。
ずっと香坂の傍に居るから──」
香坂が望むのなら、いつまでも居るから
。
香坂を救えるなら。
香坂が、心から幸せだって思えるその瞬
間を、私は見届けたい。
「だからもう……そんな寂しいこと言わ
ないで……」
私はそう言って、香坂を抱きしめ返した
。
香坂の壊れたココロを、私が包み込むよ
。
私が、治してあげるから。
だからもう、泣かないで──。