【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~





「けど、そう簡単に希美を諦められねぇ
。だってずっと好きだったんだから。だ
から……もう少し、好きでいさせてな」



そう言って無理して笑ってくれた和馬君
に、私は頷く事しか出来なくて。



和馬君が去っていった後で、とめどなく
涙が溢れた。



「……っ、」



ごめんね。

ごめんね、和馬君──。



今までありがとう、和馬君。



……大好きだったよ。



◆◆◆



「……あれ?」



涙がおさまってから、家へと戻ると、ふ
と、人影に気付いた。



塀にもたれ掛かって、ポケットに両手を
突っ込んでいるのは──。




< 394 / 426 >

この作品をシェア

pagetop