【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
「……香坂?」
その人物の名前を呼ぶと、その人影はピ
クッと反応して。
「……委員長」
私を見つめて少し微笑んだのは、やっぱ
り香坂だった。
「香坂どうした───わっ!?」
どうしたの、と尋ねようとしたら、突然
抱きしめられて。
柔らかい香坂の金髪が、頬を擽る。
「こここ、香坂!?」
ちょっと、ここ、家の前なんですけど!
さっきから通行人にチラチラ見られてる
んですけど!
「香坂っ、離し──」
「……夢じゃ、ないよな?」
……へ?