【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~





突然のそんな香坂の言葉に、思わず抵抗
を止めてしまう。



「……昨日のこと、夢とかじゃないよね
?委員長、傍に居てくれるんだよね」



香坂……。



「うん…居るよ。ちゃんと居る」



だからそんなに不安がらなくていいんだ
よ。



そんなに強く抱きしめなくたって、私、
逃げないよ?



「……でも委員長、市原は……」



少し私の身体を離して、そうきいてきた
香坂。



私はそんな香坂に、微笑んで見せた。



「和馬君とは、お別れしたの。私は、香
坂を守っていたいから──」



香坂が、とても大事だから。



これが恋なのかって訊かれたら、まだわ
からないけど。





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