【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
そんな風に言われたら、離したくなくな
るんだってば。
せっかくした決心が、鈍ってしまうから
──。
◆◆◆
それから、色々とぷらぷらして、気付け
ばもう夕方になっていた。
委員長と二人でいる時間は、すごく安ら
かで、今まで感じた事が無いくらいに幸
せだった。
その分、過ぎる時間はいつもよりも速く
て。
一気に切なさが俺を覆った。
「公園寄ってもいい?」
委員長を家まで送る途中で、委員長がそ
ういうから、公園へと二人で入った。
「はい、これ」
そう言って渡してくれたのは、綺麗にラ
ッピングされた箱。
もともと今日はバレンタインのチョコレ
ートを渡すついでにデートしてたんだし
な。