【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~





「……ありがと」



そう言ってチョコレートを受けとる。



ありがとう、委員長。


そして、さよならだ。



「───委員長、今までありがと」



そう言うと、僅かに委員長の瞳が大きく
見開かれたのがわかった。



「……なにそれ」

「委員長、ごめんね。今まで縛り付けて
て……俺が、弱かったから」



俺は、弱くて、臆病で。



もう傷付くのは嫌で、誰も信じられなく
て。だけどそんな俺を、委員長は支えて
くれた。



委員長が居てくれたから、俺はまたこう
して、冷静で居られる。



「委員長が傍に居てくれて、嬉しかった
。委員長が支えてくれて、助かった」



だけど、もう。




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