【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
ここまで和馬君を傷付けないと、自分の
気持ちに気付けないなんて。
私は、大馬鹿者だ。
「……希美が自分の気持ちに気付いたな
らそれでいい。俺じゃ、お前を幸せには
出来ないみたいだから」
「……っ」
「早く伝えろよ、拗れない内にさ」
そういってくれた和馬君に、うん、と頷
いて、私は心の中で和馬君にお礼を言っ
た。
そして私は、駆け出した。
◆◆◆
駅についてから、私はケータイを取り出
した。
そして、香坂にメールを打つ。きっと、
電話は出てくれないと思うから。
「……"香坂へ。駅で待ってます。来て
くれるまで待ってます"……っと」
文面をうち終わってから、送信する。