【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~





香坂を忘れるには、あまりに香坂と関わ
りすぎて。



「同情なんかじゃない。恋心だよ。今な
らはっきり言える。


ドキドキするのも、些細な事で悲しくな
るのも、香坂だけなの」



香坂にしか、心が震えないの。



これってもう、恋でしょ?



「触れたいのも、触れてほしいのも、香
坂だけ……んっ」



言葉を言い終わるや否や、急に荒々しく
、香坂に噛みつくようにキスをされた。



後頭部に手を回されていて、逃げように
も逃げられなくて、必死にそのキスに応
えた。



暫くすると、まだ触れあうような距離ま
で、香坂が唇を離して。



熱く燃えるような琥珀色の視線を、私に
向けてきた。



「委員長、そんなこと言ったら、俺もも
う委員長のこと、離さないけど」





< 422 / 426 >

この作品をシェア

pagetop