【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
香坂を忘れるには、あまりに香坂と関わ
りすぎて。
「同情なんかじゃない。恋心だよ。今な
らはっきり言える。
ドキドキするのも、些細な事で悲しくな
るのも、香坂だけなの」
香坂にしか、心が震えないの。
これってもう、恋でしょ?
「触れたいのも、触れてほしいのも、香
坂だけ……んっ」
言葉を言い終わるや否や、急に荒々しく
、香坂に噛みつくようにキスをされた。
後頭部に手を回されていて、逃げように
も逃げられなくて、必死にそのキスに応
えた。
暫くすると、まだ触れあうような距離ま
で、香坂が唇を離して。
熱く燃えるような琥珀色の視線を、私に
向けてきた。
「委員長、そんなこと言ったら、俺もも
う委員長のこと、離さないけど」