【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
香坂はやっぱり苦笑いで頷いた。
「女なんてただの欲望の捌け口だって、
そう思ってた。―――いや、思ってる。
まだ」
「……」
「最低だろ?最低だって知ってながら、
俺はヤってるんだよ。中学生の時からな
。中学生の時は……自暴自棄になってた
。やさぐれて。八つ当たりみたいに、や
ってた」
八つ当たり。
それが何に対する八つ当たりなのか。ど
うしてやさぐれたのか。わからないけど
。
「でも、今は―――一人の女を、重ねて
る。その子を重ねて抱いてるんだ」
そう言った香坂の瞳はどこか遠くを見つ
めていて。
きっとその子が好きで好きで。たまらな
いんだろな、と思った。
「……好きなの?その子を……」