【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
そう言って笑う萌の笑顔はどこか妖艶さ
が漂っていて、小悪魔のようだった。
というか……遊び人だって知ってて、し
かもそこがいい、だなんて―――……。
「略奪愛?」
思わずそう言いながら首を傾げると、萌
はクスクスと笑って、首を振った。
「やだよ、そんなどろどろしたの。ただ
、一回きりの相手なら、ちょうどいいな
ってだけで」
「一回きりの相手―――……」
「香坂君になら捨てられてもいいって人
、居るんじゃない?」
……ああ、いそう。
ていうかアイツの側に寄り添う女はコロ
コロと変わってるから、付き合う方も、
それなりの覚悟が居る。
彼は冷たいライオンだ。