【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
◆和馬って男 ─禊side
「文化祭実行委員は、早速今日の放課後
に集まるように」
帰りのHR。
担任のそんな言葉に頷くのは、このクラ
スにたった二人だけ。
俺と―――委員長。
委員長は、そんな担任に一度、軽く頷い
てから、チラッとこっちを振り向いた。
でも、まさか俺が見てるとは思ってなか
ったのか、委員長は驚いたように目を見
開いて。
そんな顔も、可愛いだなんて思う俺は、
きっと委員長にぞっこんなんだろう。
驚いて固まってる委員長にニコッと微笑
むと、委員長は一瞬表情を険しくさせて
、プイッと前を向いてしまった。
……そんなに俺と一緒なのが嫌なのかな
、委員長。
そんな風に思いながらも、その原因が自
分にあることを俺はしっている。