【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
ちょっと前までの、話せるだけで幸せだ
った俺はどこにいったんだろう。
憎しみの目を向けられていても、嫌われ
ていてもいいだなんて思ってた俺はどこ
に消えたのだろう。
だけど、きれいごとだよな。
好きになって欲しい。
恋人にしかできないような事をしたい。
そう思うのって、普通の事だと思うんだ
。
だってそうだろ。
好きな奴に嫌われるほど辛くて、虚しい
ことはねえよ。
チラッと委員長を確認すると、もう教室
を出ていく所だった。
本当は集合場所に一緒に行こうって誘い
たかったんだけど……まあ、いっか。
俺もそろそろ行くか、と椅子から立ち上
がった時、彼方が近寄ってきた。
「まさかお前が実行委員会に立候補する
なんてな。どういう風の吹き回しだよ」