【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~




ちょっと前までの、話せるだけで幸せだ
った俺はどこにいったんだろう。



憎しみの目を向けられていても、嫌われ
ていてもいいだなんて思ってた俺はどこ
に消えたのだろう。



だけど、きれいごとだよな。


好きになって欲しい。

恋人にしかできないような事をしたい。



そう思うのって、普通の事だと思うんだ




だってそうだろ。

好きな奴に嫌われるほど辛くて、虚しい
ことはねえよ。



チラッと委員長を確認すると、もう教室
を出ていく所だった。



本当は集合場所に一緒に行こうって誘い
たかったんだけど……まあ、いっか。



俺もそろそろ行くか、と椅子から立ち上
がった時、彼方が近寄ってきた。



「まさかお前が実行委員会に立候補する
なんてな。どういう風の吹き回しだよ」






< 96 / 426 >

この作品をシェア

pagetop