危険な撮影会
「……ハァ、ン……」
忘れたくても忘れさせてくれない。
何も変わってない。
触れる手も、唇も、舌も。
「あんな男足元にも及ばねぇくらい、感じさせてやる。忘れたなんて言わせねぇ。俺を捨てたこと、後悔させてやる」
甘く囁く声も。
焦らすようにカラダを撫で、先輩の方を向かされて。
鼻先が触れる寸前で、視線を絡ませ合う。
「俺は忘れたことなかったぜ。あみの喘ぎ声も火照ったカラダも、キスしてほしそうな唇もトロンとなったその可愛い目も」
「ぁ……せん、ぱ……」
「気持ちいいことも何もかも、教え込んだのは俺だよな」