危険な撮影会

「……ハァ、ン……」


忘れたくても忘れさせてくれない。

何も変わってない。

触れる手も、唇も、舌も。

「あんな男足元にも及ばねぇくらい、感じさせてやる。忘れたなんて言わせねぇ。俺を捨てたこと、後悔させてやる」

甘く囁く声も。


焦らすようにカラダを撫で、先輩の方を向かされて。

鼻先が触れる寸前で、視線を絡ませ合う。


「俺は忘れたことなかったぜ。あみの喘ぎ声も火照ったカラダも、キスしてほしそうな唇もトロンとなったその可愛い目も」

「ぁ……せん、ぱ……」

「気持ちいいことも何もかも、教え込んだのは俺だよな」
< 4 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop