始まりも、終わりも……
始まりも、終わりも……
「じゃあまたね」
「うん、バイバイ」
そう言って手を振りながら、この人と会う事はもうないんだろうなと勝手に想像する。
もう何度目だろう。
次は夕子が誰か紹介してくれるって言ってたっけ。
叶う事のない片思いを抱えたまま、その思いを忘れる為、私は恋を探している。
もうずっと前から。
ちょうどそのタイミングで、片思いの張本人からメールが来る。
「今日暇だったら飲まない?」
「いいよ」