明日、あなたが目覚めたら
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けっきょく一日中ベッドの上でぼんやりして過ごした、次の日の朝。
「千沙ちゃんっ‼」
教室につくなり、どんっと背中に強い衝撃。
振り返るとそこには涙目の麻衣子。
「びっくりした……。 おはよ、麻衣子」
「び、びっくりしたのは私だよっ‼
大丈夫なの、千沙ちゃんっ!」
「え……ああ、私はなんともないよ?」
一瞬なんのことかさっぱりだったけれど、きっと事故のことだよね?
噂になってるって真波先輩も言ってたし。
あれ、でもそれって智だけのはずじゃあ……。
「ええっ! 千沙ちゃんは頭からものすごい量の血を流して血まみれだったって誰かが……!」
「はあっ?」
いやいやいや。
血まみれどころか、私は血なんて一滴たりとも流してませんけど。
まったく目立ちもしない小さいたんこぶならできてたけど……。
「なんだ、ただの噂だったんだ! よかったあ……」
「人の噂って、こわ……」
「本当だねえ……」
けっきょく一日中ベッドの上でぼんやりして過ごした、次の日の朝。
「千沙ちゃんっ‼」
教室につくなり、どんっと背中に強い衝撃。
振り返るとそこには涙目の麻衣子。
「びっくりした……。 おはよ、麻衣子」
「び、びっくりしたのは私だよっ‼
大丈夫なの、千沙ちゃんっ!」
「え……ああ、私はなんともないよ?」
一瞬なんのことかさっぱりだったけれど、きっと事故のことだよね?
噂になってるって真波先輩も言ってたし。
あれ、でもそれって智だけのはずじゃあ……。
「ええっ! 千沙ちゃんは頭からものすごい量の血を流して血まみれだったって誰かが……!」
「はあっ?」
いやいやいや。
血まみれどころか、私は血なんて一滴たりとも流してませんけど。
まったく目立ちもしない小さいたんこぶならできてたけど……。
「なんだ、ただの噂だったんだ! よかったあ……」
「人の噂って、こわ……」
「本当だねえ……」