明日、あなたが目覚めたら


「へえ〜?ふぅーん?」


「あーもうっ! とりあえず背中叩くのやーめーてっ‼」


「いいの、そんな暴れて〜?」


「はあっ?」



どう考えても暴れてるのは友梨のほうでしょーがっ!


キッと力強く睨むけれど、友梨はそれを完全に無視してニヤッと笑った。



「噂をすれば、彼氏様があちらにお見えですけど?」


「えっ」



振り返ったのは、ほとんど反射的。

それを見て友梨がまた、にやあっと笑うけれどもう知らない。


教室の入り口で、こっちこっちと手招きをする智に駆け寄る。



「智! どうしたの?」


「いや、実は今日一緒に帰れなくなっちゃって……。
友だちにどうしても話を聞いてほしいことがあるって言われてさ」


「あ、そうなんだ。 わかった」



智と帰れないの久しぶりだな……。


さみしいけど、仕方ないよね。

私ばっかり優先できないのは当たり前だし。



「ふはっ」


「な、なにっ」



急に人の顔見て、笑い出したりして!


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