これってやっぱり、あれですね?


…はぁあ…今日も疲れたなぁ…


床に座り壁に背中を凭れ、コクリコクリと夢の中へ落ちていった。




……………………


「……ら……はら……小野原」


誰かが私を呼んでる?


ガチャ

「ひゃあ!!!!」


扉に寄りかかって寝ていた私は、扉が開くのと同時に後ろに転がった。

転がって仰向け状態の私の視線の先には、ヒンヤリと冷たい若社長の笑み……


「……小野原…少ししたら小野原のアパートに行って荷物運ぶって、俺言ったよな?」


「………はぃ」


そうでした…珍しく若社長が私の為に自らアクション起こそうとしてくれてた


「……疲れたか?」


「……え?」


私の頬に、そっと若社長の手が触れる…


それだけなのに…

ただ触れただけなのに…

ボンッと火がついたみたいに顔に熱が集まった









< 12 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop