これってやっぱり、あれですね?
あまりにも恥ずかしくて急いで飛び起きた
「…あ…あの…寝ちゃって済みませんでした…あの…」
心臓がバクバクし過ぎて、自分の声すら良く聞こえない。何言ってるのかも頭が言葉を纏められない
アワアワと俯きながら言葉を並べた
「……クスッ」
クスッ?
「小野原、何赤くなってんだよ。お前まさか処女か?男に触られる面識無いのか?」
「……………」
心臓が嫌な音に変わっていく…
処女ではないけど、何でそこまで言われなきゃいけない?
急激に冷えていく心…
そうだ。この人には感情的になるだけ無駄なんだ。
気を取り直して、業務的に若社長に言った
「…若社長に御面倒をかけてしまい申し訳ございません……カードキーを頂けたら、私だけで荷物どうにかしますので…こちらの住所を伺っても宜しいですか?」
「…何?…怒っちゃったの?(笑)」
「…………若社長…カードキーを頂けますか?」
冷静に…大嫌いな若社長を見上げる