これってやっぱり、あれですね?
この人に関わると苛々してばかり…
もう胃が痛い
一向にカードキーを渡そうとしない若社長…
私は、自分の鞄を持って若社長のマンションを出た。
エレベーターは、下りの時はカードキー不要らしく、難なく外に出れた。
……此所って…
外に出て気付いた。
都会の一等地…会社からも近い…
そして…
「……真凛?」
「……………良太」
元カレの住む小さなアパートの近くだ
「すげぇ久し振り。…そっか、真凛の会社、此処から近いんだっけ?」
「あー…うん…これから帰るとこ…良太も帰り道?」
「おぅ。夕飯どうしようか悩みながら帰ってきた(笑)」
ニカッと笑う良太。つられて私も笑顔になる