これってやっぱり、あれですね?
「ごちそうさまでした。洗い物は私がやりますね。小野原さんは休んでてください」
「いや、申し訳ないので私がやりますよ。荒木さんこそ休んでてください」
立ち上がろうとした荒木さんの腕を思わず掴んで引き留めた。荒木さんは一瞬驚いた顔をしたが、すぐにニコッと微笑んでくれた
「小野原さんは良い奥さんになれますね」
「え?いや///」
「私のパートナーになっていただきたいくらいです。」
「………///」
荒木さんの予想外の言葉に思わずドキッとしてしまった。
「………小野原、お前、御世辞ってことも解らないのか?顔赤くしやがって…荒木も、男もちの色気ない女に御世辞言わなくても良いだろ」
御世辞だって解ってるわよ!クソ社長!!
「おや?私は御世辞なんて申してませんが?小野原さんは小柄で可愛らしくて料理も出来て…私の理想の女性ですよ」
「………お前の好みが解らん」
若社長の呟きにも荒木さんは優しくニッコリ笑った