これってやっぱり、あれですね?


「マジで早いよね?まだ6時半だし(笑)」


「ごめん…」


「いいよ…でも、もう少し寝て良い?」


「うん。私、適当に朝御飯作っとくよ」


「…真凛、抱き枕になってくれないの?」


え?と思ったときには、既にお姫様抱っこされていた。こういうとき、自分の小柄さを悔やむ。


「ちょっと…良太、離してよ」


「イヤ…久々に真凛の匂い嗅いで寝たい」


「何か変態発言だよー」


「失礼だな…お仕置きだな」


良太はニコッと笑いながら私をベッドに寝かせた。そのまま覆い被さる良太に、心臓が痛いくらいにバクバク暴れだす


「…良太…冗談キツいって」


「冗談じゃないよ…俺は真凛が欲しい」


そっと重なる唇



なんで?
なんで金澤さんの顔が浮かぶんだろう…


「……真凛…泣いてるの?嫌だった?ごめん」



泣きたくて泣いた訳じゃない
勝手に涙が溢れただけ




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