これってやっぱり、あれですね?
月曜日になり一週間がいつも通り始まった。
いつも通りじゃないのは、私の出発地点と帰還地点だけ。
いつも通り仕事をして、いつも通り金澤さん改め若社長に弄られる日々…
ある日、仕事を終え会社を出ると、会社の前に見知った人物が立っていた
「………良太?」
「…あ…真凛…あの時はゴメン…どうしても会って謝りたくて」
「……もぅいいよ」
「でも「もう気にして頂かなくて結構ですのでお引き取り願えますか?」
私の背後…会社から聞こえる声にビックリして振り返ると、そこには荒木さんが冷たい笑みを浮かべて立っていた。
てか怖いです!イケメンの冷ややかな笑みってめっちゃ怖い!
「あなたは確か秘書の…」
「荒木と申します。初めお見掛けしたときは好青年だと感じましたが、相手の気持ちも考えず自分の欲求のままに行動してしまうなんて…とんだ検討違いでした」