これってやっぱり、あれですね?



「………何で知って…」


「あの日、小野原さんは目を赤くして帰宅されたので、余程鈍くない限り、察しがつきます」


「真凛、ごめ「早くお引き取り願えますか?あと、元カレか何だか存じ上げませんが、馴れ馴れしく小野原さんを呼ばないで頂きたい」


「……」


良太は荒木さんの迫力に負け、軽く頭を下げてから帰っていった。



「……荒木さんって…怒ると怖いですね?」


「…クスッ…それは小野原さんが絡んでるから、つい熱くなってしまいました」


「……ありがとうございました」


「どういたしまして…と、言いたい所ですが、お礼は若社長に言ってください。」


「金澤さん?」


「会社入口の防犯カメラに男が映ってると言い出し、コイツは小野原さんの元カレか?と私に見せて来たんです………見たら良太さんで……若社長が追い払えって(笑)」


そう言いクスクス笑った。


若社長…そんなに気にしてくれてたんだ…



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