これってやっぱり、あれですね?


「……若社長本人に聞いた方が良いと思います。しかし、聞くからには後戻り出来なくなりますので…ちゃんと覚悟を決めてからにしてくださいね?」


「……覚悟…ですか?」


「えぇ…人生を変えてしまうような…そんな覚悟が必要です…では、マンションに着いたことですし、私は社に戻りますね」


「あ…ありがとうございました」


荒木さんの後ろ姿を見送ってから、私はマンションに入った。


ボンヤリしながら夕飯を作る。
でも金澤さんと荒木さんに美味しいって言って貰いたいから、味付けはバッチリに仕上げた



「意味…かぁ……私じゃなくても成り立つ、人生を変えてしまうような事?…家政婦とか?」


思わず独り言となって口から溢れた


考えても考えても一向に答えは出そうになかった




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