密の味~危険な遊び~
彼氏がいるのに男友達と…
彼と会えない日々が続いていた。
もういつから顔を合わせていないのか。
それさえも覚えてない。
触れられないもどかしさは募る一方で。
とっくに我慢の限界だった。
「……っ…ふ……ん」
寂しさを紛らわすために始めた1人遊戯。
孤独な夜に耽るその行為は、深く濃厚で……。
ひどく後味の悪いものだった。
それでもやめられず、ひたすら蠢く指先。
もう少しで……。
達しかけたその瞬間――。
「千砂~! 見っけたぞ~!! お前がやりたがってた……」
間の抜けた声の主は、私の痴態に目を奪われ……。
「……ゲーム」
手に持っていたゲームソフトを落とし、その場で固まった。
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