夢旅
また俺は少女の腕を掴み、

走りだそうとした。



しかし、


さっき煙玉で足止めしておいた男たちが合流し、


細い道を抜けだせなくなった。



足で砂を蹴り、

相手を驚かせようとしたが、


さすがに同じ手は二度も通用しなかった。



ハッタリも驚かし作戦も使ってしまった。



絶体絶命!!



逃げ場なし-



驚かし作戦不可-



ハッタリ作戦不可-




最後に残された道は……



ただ一つ……。


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