夢旅
ここで銀髪の少女を渡し、



「あなたたちの目的はこの銀髪の少女ですよね?
銀髪の少女を渡しますので…
俺だけは…
せめて俺だけは助けてください。」




だなんて懇願するなんて、



そんなことは絶対できない。




そんなことをするくらいなら……

死んだ方がましだ!



俺は覚悟を決めた。



地面に膝をつき、


手をつき、


額をつけて言った。




「彼女だけは見逃してあげて下さい!!」



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