夢旅
そして二つ目は………

使った者の運命を大きく変える。


-


俺たちは、

ルクの話しを聞き黙り込んでしまった。


「ユイは……ユイは………
緑閃石の代償を受けている………
命にかかわることも……ある……?」


俺の頭は理解したくないと、

「命にかかわる」

そんなの嘘だ……

そう考えようと必死になっている。


「魔法について調べている……
そう言っていましたが、
緑閃石の代償を受けている
人のためですか……?」


俺は黙ったまま、

返事ができなかった。


「そうだ……」


カルが俺に代わって

返事をした。


「代償というのは、
緑閃石で魔法を
大きくした分だけ、
心への負担が大きくなる……
そんな感じです。」


「ユイは……
意識を失ったままなんだ……」


俺の目に

涙がたまってきた。


ルクは俺の心を悟り、


「魔法を使うと一時的に
気を失うこともあります。」


と、言ってくれた。

俺はその言葉に、

少し安心した。


でもユイは……

ずっと意識を失ったまま……


それが何を表わしているのか

まだしっかりと理解できていなかった………。


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