夢旅
「10日以上過ぎているとなると、
外部から魔法で治さないと………」


その言葉を聞いたら、

俺は考えるより先に

体が動いていた。


「ルク!!お願いだ!!
ユイを助けてください!!」


俺はルクの前で、

頭を下げて何度も

繰り返し言っていた。


コウとカルも

ルクに頭を下げていた。


みんな表情が真剣だった。


ユイを助けたい………


ユイは今、

とても危険な状態で、

もう何をしても

無駄なのかもしれない………


それでも……


それでも1%でも可能性があるなら………


それに全力を尽くしたい。


みんなそう思っていた。



「頭あげてよ?
頼まれなくても行くつもりだよ!」


ルクはそう言って、

俺たちに手を差し伸べた。


「改めてヨロシク!!
私もあなたたちについていきたい!」


ルクは満面の笑みで、

俺たちに言ってきた。


こうして俺たちの旅に、

ルクが加わった。



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